従業員に対し、がん治療に関する社内研修の一環として、7月25日にメディポリス国際陽子線治療センター主催の「がん陽子線治療に関する説明会」に参加しました。
陽子線治療とは
光子線と粒子線
がんの治療に利用される放射線は光子線と粒子線の2つに分けられます。2つのうち、水素や炭素のミクロの粒子を利用した放射線のことを粒子線といい、水素元素の放射線を用いる治療のことを陽子線治療と呼ばれています。
画像引用:メディポリス国際陽子線治療センター/陽子線治療について
http://medipolis-ptrc.org/treatments/
陽子線治療の特徴
陽子線治療は、がん治療の革命的な手法の一つです。この治療法は、高エネルギーの陽子線を使用してがん細胞を破壊する方法です。通常のX線を用いた放射線療法と比較して、陽子線治療はがん細胞へ照射する正確性が高く、周囲の健康な組織に与える影響が少ないため、多くの場合、がん患者にとって理想的な選択肢となります。
陽子線治療の利点とメカニズム
陽子線治療の利点は、その精密性と生体組織への影響の制御にあります。陽子線は、がん細胞に対して高いエネルギーを集中的に照射でき、周囲の健康な組織への被害を最小限に抑えることができます。これは、特に脳腫瘍や小児がんなど、感受性の高い症例で有用です。陽子線治療は、がん細胞を精密に破壊するメカニズムを活用し、治療成功の可能性を高めます。
陽子線治療の適応疾患と今後の展望
陽子線治療は、特にがん治療において注目を浴びており、さまざまながん種に適用されています。これには脳腫瘍、頭頸部がん、前立腺がん、肺がん、および小児がんが含まれます。将来的には、陽子線治療の技術はさらに向上し、新たな適応疾患が見つかる可能性があります。研究と開発が進行中であり、がん治療における陽子線の役割はますます重要になるでしょう。
がん治療の選択
がんと診断されたとき、複数の医師の意見を聞いたうえで、「手術による治療」「投薬による治療(化学療法)」「放射線照射による治療(放射線治療)」と、自らが治療方法を選択することができます。メディポリス国際陽子線治療センターにおいても、専門医によるセカンドオピニオンを実施しています。いま看ていただいている主治医以外の意見を聞くことで、より自身が納得した治療を実施しましょう。